風味や色艶も満足できるレベルで、それでいて仕入れ価格もなるべく抑えたい。 そんなこだわりのおにぎり・弁当・惣菜店様向けに、おすすめの業務用海苔や関連商品をご紹介いたします。

ご商売として初めて海苔を扱う方のご参考となるような、ちょっとしたアドバイスをさせていただきます。

来店されたお客様の注文を受けてからその場で握るスタイルの場合、巻いた直後の海苔にはまだハリがある状態です。 よって、薄めの海苔や九州産の歯切れのよいものを選択すると良いでしょう。

逆に、予め握っておいたおにぎり(巻き置きと言います)をお客様に選んでいただいて販売するスタイルの場合、 ご飯の湿り気のために、巻いた海苔は柔らかくなっていますから、比較的しっかりとした海苔を選択した方が良いでしょう。

ご商売となりますと、製造原価は特に気になるところです。当社とお取り引きのあるおにぎり屋さんでは、 板海苔(全型)１枚あたり、２０円～２８円位の価格のものをお選びいただいているようです。 もっと上級のものをご注文されているお客様もいらっしゃいますが、おにぎり１個あたりの販売価格との兼ね合いとなりますので、十分にご検討なさってください。

おにぎり向けの標準形状でもある「１/３」をご使用されているお客様が多いです。これですと、海苔の裾からご飯が見える形になります。 「大半」ですと、「海苔をたっぷり使っているなぁ」といった印象を与えますが、海苔が二重に重なる部分ができてしまうので、 比較的上級の海苔をご使用されないと、嚙み切りやすさの面でマイナスとなってしまうことがあります。

おにぎりにご使用になる価格帯の海苔の場合、産地にはそれ程こだわらなくとも良いと思われますが、 「歯切れを重視したい」「産地を強調したい」などのご要望があれば、何なりとご相談ください。

ご商売として初めて海苔を扱う方のご参考となるような、ちょっとしたアドバイスをさせていただきます。

惣菜店様では、予め握ったおにぎり(巻き置きと言います)をパック詰めするなどして 販売するスタイルが主流かと思います。この場合、ご飯の湿り気のために巻いた海苔は柔らかくなっていますから、 比較的しっかりとした海苔を選択した方が良いでしょう。 元々薄かったり柔らか過ぎるものですと溶けてはがれ易いので、容器トレーやラップなどに張り付いてしまうことがあります。

海苔巻き(太巻き)は具材と共にご飯をたっぷりと巻きます、はち切れんばかりに。 多くの本数を製造しなければならない状況では、巻きやすさも考慮して海苔をご選択する必要があります。

当社のお客様で実際にあったことですが、歯切れを気にするあまり、薄いものをご要望されておりましたが、 製造中のロスが多いということで、次回からは厚めのものに変更されました。それ以降は大丈夫なご様子です。 ぜひ、海苔単体で見た良し悪しだけでなく、海苔巻きの完成形までをイメージされた海苔のご選択をお願いいたします。

ご商売となりますと、製造原価は特に気になるところです。安いのに越したことはありませんが、少々お待ちを。 例えば海苔巻き(太巻き)の場合、その表面全体が海苔に覆われていますから、「海苔巻きの良し悪し＝海苔の良し悪し」と見られることも多いようです。 当社とお取り引きのある惣菜店様では、板海苔(全型)１枚あたり、２３円～３０円位の価格のものをお選びいただいています。 もっと上級のものをご注文されているお客様もいらっしゃいますが、物産展などで並んでいる他の海苔巻きと見比べてみますと、その差は歴然としており、美味しそうです。

オーダー品と規格品の違いについてご説明いたします。

基本的に在庫を持たず、お客様からのご注文があってから製造を開始いたします。 価格、性質、産地、加工形状、場合によっては入り数の調整など、できる限りお客様のご要望にお応えすることができます。 お客様専用として、原料海苔の段階から確保することができますので、１ヶ月あたりのご使用数量などをお尋ねすることがあります。 製造から発送まで、５営業日程度の日数をいただいております（繁忙期はもう少し必要な場合もあります）。

当社で常に補充と販売を繰り返している、いわゆる在庫品です。たくさんのお客様のご要望に合うように、性質や色見などを考慮した製品ですが、 海苔にこだわりを持つ方には物足りなさが残るかも知れません。数量的には常に切らさないように補充していますが、大量にお求めになる場合にはその旨お申し出ください。 平日１４時までのご注文なら、当日発送が可能です。

海苔の産地は様々です。一般的には有明海産が有名ですが、こと業務用に関しては、産地ごとの特徴を見極める必要があります。 ここでは、当社がよく買い付ける生産浜についてご紹介いたします。

毎年、日本で一番早く海苔が採れる産地としても有名です。比較的リーズナブルなものが多いように見受けられますが、 その割には焼き色もあり、様々な使い方に向いています。

いわゆる「江戸前」です。そのブランドの高さゆえか、比較的高値で取り引きされています。全体的に青のりを含んだような 独特の良い香りがしており、この浜の海苔しか買わないという方もいらっしゃるくらいです。

宮城県産のものと似ている感じがします。青のりの産地でもあり、それを含んだ「青飛び」と呼ばれる板海苔の産地で知られています。

業務用向け海苔の大産地です。比較的しっかりした作りのものが多く、太巻き寿司用など、酢飯をしっかりと包み込んでくれます。

「海苔といえば有明海」といわれるくらいに有名な大産地です。味もよくて歯切れもよいので、贈答品などにはこの生産浜のものが利用されます。 高級江戸前寿司店ではよくご指名される生産浜です。

当社の規格品は、厚さも考慮して取り揃えてあります。お客様の営業スタイルや好みが最優先ですが、大体以下のような目安で製造しております。 また、オーダー品にはなりますが、お作りになられる品目によって使い分けているお客様もいらっしゃいます。

巻き置きタイプは、おにぎりを作ってからの時間経過を計算して、普通位の厚さのものが良いと思われます。あまり薄いものですと、溶けてしまうこともあります。

お客様のご注文を受けてから作るタイプのおにぎりの場合は、海苔の噛み切りやすさを考慮し、比較的薄いものが向いているでしょう。

ご飯とおかずに挟まれて蒸される感じになるので、それほど厚さは気にしなくても良いかと思われます。ただ、厚いのは避けたほうが良いです。

太巻き寿司をメインにお作りになられていると、作業性も重視されたいところでしょう。 噛み切れやすさは多少失われますが、当社とお取り引きされているお客様は、比較的厚めのものがお好みのようです。

グレードと太さの組み合わせは何通りにも考えられますが、当社のきざみ海苔（規格品）は一般的なお客様が 好まれる組み合わせのものを予め準備しております。

グレード：標準２mm, ３mm

当社で扱っているきざみ海苔の中では、最も一般的なグレードです。ちらし寿司や海鮮丼などにご使用いただいており、 見た目を重視するお客様におすすめです。

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グレード：波印３mm

お求め安い価格に設定した業務用きざみ海苔です。 少し緑掛かっている色味をしていますが、お弁当の下に敷くなど、水分を吸わせることにより、黒く見えます。

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グレード：徳用２mm

価格重視のお客様にご支持をいただいております。色・艶などは上位の業務用きざみ海苔と比べて黄色に近い色味ですが、 丼物の下に少量敷くだけの使用などには十分です。

お客様の用途と好みによりますが、以下のようなご利用シーンを想定しています。

当社では一番よく受注する太さです。上品な印象を与えますので、海鮮丼や上級そばなどにいかがでしょうか。

そば・うどん店様でよくご利用いただく太さです。麵の太さと合っているかと思われます。

あまりご利用いただいていない太さですが、田舎風の素朴な印象を与えます。

きざみ海苔の規格品またはオーダー品においても特にご指定がない場合は、当社が扱っている様々な産地の原料を適切な割合にて混合しています。 ほぼ同程度のグレードのものを使用しており、それ程ばらつきは感じられないように工夫しています。 もちろんオーダー品としてご注文いただければ、産地限定などの対応もいたします。

フィルム海苔のオーダー品は更に「セミ・オーダー」と「フル・オーダー」の２種類に分けられます。

お客様のご予算・ご希望品質に合った原料海苔をお選びいただき、当社規格の資材を使用して製造いたします。 お客様専用のフィルム海苔となりますが、製造開始からおよそ２週間後位の出荷になるとお考えください。

フィルムのデザインや使用する原料海苔の選定など、お客様とのお打ち合わせを丁寧に行い、オリジナルのフィルム海苔に仕上げます。 全ての工程が順調に進んだとしても、完成までに２ヶ月程度は必要とお考えください。 また、製品の製造費用の他にフィルム自体の製造にかかる費用についてもご負担いただきます（全量前払い）。

フィルム海苔に使用されている原料海苔の産地についてご説明いたします。

海苔の品種的には国産と同じものですが、原藻から板海苔にする際、比較的薄く成型されます。 よって、国産と比較するとパリパリ感が増すため、手巻きタイプなどのように食べる直前に巻くようなご利用方法に向いています。

価格を考慮すると、色見においては韓国産には敵いませんが、味の良さにおいては、やはり国産です。 オリジナルのフィルム海苔の製造を承る場合には、国産原料をおすすめしています。